• 立ち仕事、デスクワークで仕事に集中できないくらい腰が痛くなる
  • 病院に行っても湿布と薬だけの処方で、腰痛が治らない
  • 接骨院や整体院に通ってもその時だけは楽になるけどまたぶり返す

 

このように、いくつもの病院や治療院に通ったり独自で調べて改善しようと取り組んでも、一向に腰痛が改善せず、日々腰痛に対する不安を抱えてはいませんか?

 

もし3ヶ月以上に渡って慢性的に痛みが続いてしまうなら要注意。腰痛が治らない本当の原因は「そもそも診断された〝原因〟が間違っている」「腰痛をこじらせている原因がわかっていない」ことかもしれません。

 

そんな時に知っておくべきは、「慢性的に腰が痛くなる真の原因」です。

 

「あなたが腰痛になっている原因」がそもそも間違っていると、治療方法も間違った方向に進んでしまい、腰痛はなかなか治らず慢性化しやすくなってしまいます。

 

そこで本記事では、理学療法士として10年間病院で勤め、今現在、大阪難波の整体院で院長として「手術しても治らなかった重度の慢性腰痛」の方々を解消へ導いている私、木村昌靖が〝腰痛がなかなか治らない原因〟についてわかりやすくお伝えします。

 

  • なぜ病院や整体院で腰痛が治らないのか
  • そもそもなぜ腰が痛くなるのか
  • 腰痛を卒業するためのヒント

 

など、あなたが腰痛について持っていた疑問をできる限り解消できるよう、しっかりとご紹介していきます。

 

ぜひ本記事を読んで、長年お悩みの腰痛が起こってしまっている〝真の原因〟を知り、腰痛から解放されてのびのびと生活するためのヒントを得てください。

1.なぜ病院や整体院で腰痛が治らないのか

私の整体院にお越しになる「長年、腰痛を抱えておられる方」のお悩みを聞いていると、腰が痛くて病院、接骨院に行っても

 

  • 一向に腰の痛みが楽にならない
  • その場は楽になっても治らない

 

方が大半です。

 

私は「どうして痛み・症状が治らないのか」を追い求めて、身体そのものや痛みの仕組み、整体も学び、ようやく慢性的な腰痛を解決できるところまで行き着きました。

 

冒頭でもお伝えしました通り、「腰痛が起こる原因」を押さえて改善の方向へ舵を取れば、慢性的な腰痛であっても卒業は可能です。

1-1.一般的な病院や治療院では根本に対してアプローチしていない

腰痛を一生懸命治そうと病院・治療院に通っているのに、どうして腰痛が改善しないのか? そこには「腰痛の根本に対してアプローチできていない」ことが挙げられます。

 

病院や、鍼灸整骨院・整体院などの大半の治療院では、そもそも「痛みとは何か」という理解がズレているように思われます。腰痛を「構造の問題」と捉えている傾向が強いように感じるのです。

 

  • レントゲンを撮ったらヘルニアが見つかり、それが腰痛の原因だと言われた
  • 接骨院に通っているけど腰痛が良くなっている感じがしない

 

など、一向に腰の痛みが楽にならない、その場は楽になっても治らない方は少なくありません。

 

しかし、

  • ヘルニアが神経に当たるから痛い
  • 腰の骨が削れて、尖った骨が神経に当たるから痛い

 

実はこれらは、腰痛治療の最前線では「医学的事実がない」ことがわかっているのです。「なぜ痛みが発生するのか」を正確に理解していなければ、根本からズレたアプローチ・治療となり、間違った方向へ進んでしまいます。

1-1-1.一般的な病院での投薬・手術は慢性腰痛にとっては〝対処療法〟

一般的な病院で慢性腰痛が治らないのには理由があります。腰が痛くなる原因への対処法が間違っているからです。

 

  • 痛み止め薬を処方
  • 湿布薬を処方
  • 悪化すれば手術

 

腰が痛くて病院にいくと、上のような対処はよくあります。しかし痛み止めや湿布薬はあくまでその場をしのぐための〝対処療法〟。慢性腰痛の根本的な解決にはなりません。

 

<国際疼痛学会の痛みの定義>

痛みとは、「不快な感覚性、情動性の体験であり、それには組織損傷が伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある」

 

痛みとは、わかりやすく言えば次のように分けられます。

 

  • 肉体的〝感覚〟からくる痛み or 精神的〝感情〟からくる痛み
  • カラダが傷ついているか or カラダが傷ついていない

 

この基準に当てはめると、実は慢性腰痛は「カラダが傷ついていないモノ」にあたります。組織が損傷していないので、慢性腰痛の場合は基本的に「炎症」が起こっていないのです。(※例外的に慢性腰痛にも熱(炎症)を帯びることはあります。)

 

にも関わらず、そもそも炎症が起こっていない腰痛に対して消炎剤を処方されている。いくら痛み止めや手術をしても、根本的な原因に対してアプローチできていないために再発したり、解決にならないのです。

1-1-2.治療院で骨格だけを整えても根本的に解決しない理由

治療院で慢性腰痛が根本的に解決しないのは、構造上の問題ばかりに目がいってしまっているからです。

 

  • 骨格が歪んでいるから、調整する
  • 筋肉が硬く緊張しているから、ほぐす

 

治療院では上のように、構造的に解決させる方法が大半です。しかし鎮痛薬や湿布薬と同じく、整体を受けるだけでは根本的な解決にはなりません。(僕自身、整体院をしていて言うのも何ですが)

 

整体やカイロプラクチックなどは、ある程度の効果を期待できることもあります。ですが「なぜ患部の筋肉が緊張するか」を正確に見極められないと、すぐに患部の筋肉は緊張して痛みがぶり返します。

 

【慢性腰痛は〝感情〟にもアプローチしないと解決しない】

 

先ほど、痛みは「肉体的な〝感覚〟と、精神的な〝感情〟」に分かれるともご説明しました。

 

慢性腰痛の場合は感覚だけでなく〝感情〟、つまりあなたの精神状態にも影響を受けているのです。

 

マッサージや治療院などでは、日常生活の動きのアドバイスなどはあっても、患者が持つ「不快な〝感情〟」にまでアプローチするケースはほとんどありません。患者の精神の緊張がとれなければ、体の緊張も完全にはとれないでしょう。

 

痛みが起こる仕組みをきちんと理解しておいてもらえると、根本解決への可能性が開けてきますので、ここから腰が痛くなるメカニズムについてお伝えします。

2.そもそも腰が痛くなるメカニズム

ここからは「そもそも腰が痛くなるメカニズム」をお伝えしていきます。

 

少し難しい部分もあるかと思いますが、慢性痛の原因を理解するためにとても大事なところなので、じっくりと読んでみてください。

 

現代医学でかなり解明の方向へと近づいている「腰痛がなかなか治らない原因」についてわかりやすく、順番にご説明します。

2-1.慢性的な腰痛の正体とは「酸欠状態」

慢性的な腰痛が起こる原因は、「筋肉が酸欠している状態」です。酸欠しているとは、〝血流が悪い〟ことを意味します。

 

血流が悪いと、あなたのカラダは「血流を良くしよう」と思い、血管を拡げる物質を出します。実はその「血管を拡げる物質」が痛みを引き起こすのです。

 

  • 姿勢が崩れていることで、カラダの一部に負担が掛かり、その筋肉が硬くなる
  • 何か精神的にストレスが掛かっていると、興奮をつかさどる神経(交感神経)が働き、結果的に筋肉が緊張する

 

上のように、実はカラダだけでなく〝精神的なストレス〟があっても筋肉は緊張します。筋肉が緊張した結果、その筋肉は血流が悪くなり、血管を拡げる物質が出て痛みが発生してしまうのです。

 

つまり、痛みを発生させないためには「筋肉を緊張させるストレスを取り除き、常に血流が良い状態を維持する」ことが大事なのです。

2-1-1.姿勢が悪いのがダメではなく、筋肉を硬くしてしまっていることが酸欠を招く

姿勢が悪いと「どこかの筋肉に一方的に負担がかかり、痛みにつながる」印象があるかもしれません。しかし一概に姿勢が悪いのが、そのまま痛みに繋がるわけではありません。

 

「筋肉が硬くなり、血流が悪い状態になる」のが問題となり、痛みが出るのです。

 

ですので、たとえば反り腰であったり腰が曲がっているおばあちゃんなどであっても、痛みがない方も多くおられます。

 

姿勢の悪さだけに注目するのではなく、「筋肉をやわらかくする」ことが大事です。 

 2-1-2.感情・心が不快になることで酸欠が起こり、カラダに痛みが出てくる

カラダだけでなく、感情・心が不快になることでも〝筋肉の酸欠〟は起こり、カラダに痛みが出てきます。

 

  • 不安
  • 怒り
  • 恐怖

 

このような感情になると、体が縮こまろうとして、筋肉の緊張を招きます。こういった感情が日常の大半であれば、痛みが生まれやすいカラダになってしまいます。

 

ですので、痛みを抱えている患者さんを診るときにはカラダだけでなく「筋肉の緊張を招いてしまう感情(情動)がないか」についても、当然チェックしなければいけません。

 

カラダの構造の問題ばかりに目を向けている病院や治療院があまりにも多いようにも思います。そうなると、心の問題からくる慢性腰痛を改善するのが難しくなります。

2-1-3.慢性的な痛みには〝感情〟がくっついている

実は「慢性的な痛み」には基本的に〝感情〟がくっついています。それがあなたの腰痛を長引かせたり、病院・治療院でなかなか治りにくい原因にもなっています。

 

<痛みの種類の違い>

  • 急性的な痛み … 机の角に足をぶつけた時の痛みなど。強くぶつけたら痛みは何日か続くが、すぐに消える。「この小指はどうなってしまうのだろう」「この痛みはいつまで続くのだろうか」といった不安や恐れはないはず
  • 慢性的な痛み  … 原因がよくわからず長期間つづく腰痛や、膝の痛みなど。痛みに加えて「腰・膝はどうなってしまうのだろう」「この痛みはいつまで続くのだろうか」という不安・恐れなどの〝感情〟がくっついてくる

 

実は「感情がくっついてくる」ことで、精神が緊張状態に陥ります。その影響を受けて、肉体的にも緊張が続きやすくなり、結果、慢性化しやすくなるのです。

2-2.筋肉の酸欠状態がわかる3つの兆候

筋肉の酸欠状態とは、「血流が悪い」ことでしたね。血流が悪い状態では、次の3つの兆候が出てきます。

 

  • 兆候①:冷たい … いわゆる冷え。東洋でも冷えは万病の元ですね
  • 兆候②:硬い  … 筋肉が硬くなっている状態
  • 兆候③:重たい … 痛みが出る箇所は、実は重たくなっています

 

例えば当院にお越しいただく〝腰痛でお悩みの方〟の大半は、座っている時にお尻・太もも裏が重たく、硬くなっています。

 

痛くないカラダとは3つの兆候の逆、「軽い・温かい・柔らかい」状態なのです。カンタンに言うと、〝赤ちゃん〟がその状態だったりします。

2-2-1.今すぐ〝重たい状態〟をチェックできる方法

もしあなたが「腰が重たい・痛い」と感じているのであれば、今すぐ〝重たい状態〟をチェックできる方法があります。今から言うことを試してみてください。

 

①まず、座ったまま「腰の痛み・だるさ」を感じてみてください
②両手をそれぞれお尻の下に入れてみてください
③手を入れるところは「一番重たいな」と感じるところです(※一番手が入りにくいところ)
④手を入れたまま「腰の痛み・だるさ」をもう一度感じてみてください。
⑤痛み・だるさが軽くなっているのを感じてもらえると思います。わかりにくい方は、手を抜いてみると腰が重たくなるのを感じられると思います

 

〝重たくなっている〟ことがなんとなくわかって頂けたかと思います。

 

「重たい・冷たい・硬い」状態を回避して、「軽い・温かい・柔らかい」状態に近づくことが、痛みをおさえることに繋がります。

2-3.痛みはカラダが教えてくれている〝有難いサイン〟

どうしても強い痛みや長く続く痛みが出ると、「嫌!」という感情がくっついてしまいます。ですが痛みが悪いわけではありません。痛みが出るのは、実はありがたいことなんです。

 

もしも痛みが出なかったらカラダの危険に気付くことができません。そうなると「どこを改善すれば良いのか」が分からず、酸欠部分に酸素が届かない状態のまま筋肉(組織)は死んでしまいます。

 

薬や注射で痛みを止め、表面的にごまかして忘れるのでなく「自分のカラダは酸欠になっていたんだ! なら痛みが出ている部分の酸欠を解消しよう」と前向きに受け入れてもらえれば、さらに筋肉を緊張させてしまうことを防げます。

 

なかなかすぐには「痛みは有難い」とはなれないと思いますが、受け入れられるようになれば〝慢性腰痛の悪循環〟を断ち切れるようになってくるでしょう。

まとめ|血流を良くし、不快な感情をなくしていくことで〝慢性腰痛〟は断ち切りやすくなる

本記事でお伝えしたように、慢性的な腰痛が治らない原因は〝根本的なアプローチ〟ができていないからです。

 

根本的なアプローチをするためには次のことを行なってください。

 

  • 痛みを生み出している箇所が酸欠にならないよう、日常的に血液を送り込む体操・エクササイズをする
  • 筋肉が緊張して酸欠しないように、精神的なストレス・不快な感情を取り除く工夫をする

 

これらを同時に行なうことで、長年続いていた腰痛は緩和していくでしょう。

 

今後、このブログでも「血流を送り込みやすい体操・エクササイズ」や「精神的ストレスを緩和する知識」などを書いていきたいと思います。

 

もしご自身だけではなかなか改善が難しそうと思われる方は、私の院にお越しいただいても構いません。一人でも多くの人が救われることを願っています。

 

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